メラスパン(低圧メラミン化粧板)について
低圧メラミン化粧板とはどのようなものですか。
主に木質系ボードを基材としてその表裏面にメラミン化粧含浸紙を直接熱圧成型した化粧板です。
メラスパンは木質素材のやさしさ・温もりを活かし、石油化学製品である化粧素材の使用を最小限に留めた接着剤を使わない環境にやさしい内装用化粧板です。
国内で唯一の連続熱圧成型機で量産するサシヒロのメラスパンはエネルギー効率も高く、その強くて美しい化粧面は雑菌の増殖を抑えるなど衛生的で且つ耐熱性・耐薬品性に優れたエコマーク認定商品です。
身の回りでは、デスク天板、テーブルトップなど直接手に触れる家具に多く利用されています。耐熱性・耐水性の要求されるシステムキッチン、耐傷性の要求されるシューズボックス、システム収納など家具全般に利用されています。
高圧メラミン化粧板との違いを教えてください。
低圧メラミン化粧板が基材(PB・MDFなどの木質系ボード)と一体化しているのに対し、高圧メラミン化粧板はメラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂クラフト含浸紙のみを積層して熱圧成型する厚さ1mm程度の樹脂化粧板です。単体では衝撃に弱いので下地になる基材と接着剤を使用して合体して使うことになります。
厚み、サイズのラインアップを教えてください。
パーティクルボード・MDFメーカーが取り扱っている規格サイズとなります。
PB:厚み9~30mm サイズ3(尺)×6(尺)、3×8、4×6、4×8(2×8セット)
MDF:厚み2.5~30 サイズ3×6、3×8、4×6、4×8
※ボードメーカーによって取り扱いサイズが異なります。
詳細な寸法及び特寸については別途お問い合わせください。
木口化粧貼り(エッジ)について
木口化粧貼り(エッジ)とはどのようなものですか。
従来天板など木口の粗隠し及びデザインアクセントとして使われてきた無垢材の木縁化粧材に置き換わる樹脂製の木口化粧材です。傷がつきにくく塗装などのメンテナンスが不要で美しさを長期に亘り保つため耐久性を重視したオフィス家具、衛生面を重視した飲食店舗に俄かに用途が拡がっています。
木口面に溝加工して打ち込むソフトエッジに比べ化粧面と段差無く面位置に加工でき接着面から吸水しにくいのが特徴です。
木口化粧張り(エッジ)の材質にはどのような素材が使われていますか。
従来は塩ビ製が主流でしたが、今は殆どがABSまたはPP製が使用されます。
中には木粉を塗して木質感を出したり、アクリルや鍍金を施し異質な素材感を演出した商品もあります。厚みは1mm、2mm、3mmがあり、2mmが主流です。
エッジ貼りの方法について教えてください。
大別して手貼りと機械貼り、直線貼りと曲線貼りがあります。
手貼り機は人が基材を操作して圧着します。
機械貼りでは、直線貼りの場合主にエッジバンダーを用い、加熱したホットメルト(EVA)接着剤で圧着します。曲線部分が含まれる場合はBAZ(機械設備参照)を用い圧着します。
サシヒロ保有の機械設備について
メラスパン(低圧メラミン化粧板)のプレス機の概要を教えてください。
弊社には小ロット対応の1段バッチ式プレス機2台と量産タイプの連続プレス機1ラインがあります。どちらも蒸気によって熱盤を熱しエンボスプレートで型押しします。
バッチ式は油圧、連続式は空気圧(イソバリック方式)を利用して加圧します。
BAZとはどのような機械ですか。
NCルーター、NCボーリング、木口ローカンエッジ貼り加工を1台でこなせる複合機です。弊社では5台保有しています。曲線部分のある天板加工などに適し、大型の丸天板(直径1800mmなど)を1枚板で完成できます。
BOFとはどのような機械ですか。
BAZから木口ローカンエッジ貼りの機能だけを省いた設備で従来のNCルーターより加工スピードが速い上に精度も高いです。
CNCボーリングについて教えてください。
予めコンピューターに入力した図面データを基に所定の位置に高い精度で孔あけ加工を行うボーリング専用機です。