就職活動における面接のポイント③―PREP法を使った好印象な面接の受け答え―
4月に入りましたね。
弊社がある池田町には霞間ヶ渓(かまがたに)という桜の名所があります。
春になると会社から見える桜がとても綺麗です。
ぜひ機会があれば、春に霞間ヶ渓を訪れてみてください。
さて、今回は「面接中の受け答え」について面接官視点で皆さんにお伝え出来たらと思います。
面接に向けた事前準備で、何が必要か知りたい方は前回のブログ、「就職活動における面接のポイント②―面接の事前対策―」をご覧ください。
まず、私が面接官をやっていて少し残念かな、と感じた事例をお伝えします。
- ・質問に対する答えが思いつかない際に無言になる
- ・説明が分かりづらい(長すぎる、省略しすぎる)
- ・逆質問が全くない
- ・逆質問の背景が分からない
上記は実際に面接の際に感じたマイナス面の事例です。
・質問に対する答えが思いつかない際に無言になる
➡面接では自分が想定している質問だけが来るわけではありません。
難しい質問、例えば、「希望する部署に配属されなかったらどうしますか?」、「あなたにとって仕事とはどういう位置づけですか?」等、事前に想定していない質問も来ることがあります。
その際に考え込んでしまってこちらから「もう大丈夫ですよ」と声をかけるまで無言が続く人もいらっしゃいますが考えてもすぐに答えが出ない場合には、「少々お時間頂いても宜しいですか?」と一言伝えてから考える。
それでも答えが出ない場合は、素直に「申し訳ございません、今答えが出ない為、最後にお答えしても宜しいでしょうか」と自分から意思を伝える事が重要です。
・説明が分かりづらい(長すぎる、省略しすぎる)
➡質問に対する説明がダラダラ長い、逆に簡略化しすぎて分からない、というケースが多くあります。
どこかで一度は聞いたことがあるかもしれませんが、「PREP法」で話すと、聞いている面接官はとても理解しやすいです。
- ・「P」:point(結論)
- ・「R」:Reason(理由)
- ・「E」:Example(事例)
- ・「P」:Point(結論)
- ①まず「結論」から伝えること
- ②次にその「結論」の「理由」を話す
- ③「事例」を使って詳細を伝える
- ④という点で「結論」に至った、と締めくくる
例を出すと、
質問:あなたの強みは何ですか?
答え:私の強みは協調性だと思っています。何故かというと仕事でもチームで成果を出す事が重要だと考えており、その為には周囲と円滑にコミュニケーションを取り、信頼関係を築く事が大切だと考えているからです。
学生時代は野球部で主将を任されていましたが、チームの連携が取れておらず、ミスを繰り返し負けてしまう事が多々ありました。
私は主将としてチーム全員に現在の状況や課題を共有し、皆からも意見を聞いた上で練習方法を見直しました。
その結果、チームの連携が強化され、ミスも減り、試合に勝つことが増えました。
こうした経験からも周囲との信頼関係を築きながら協調することが私の強みだと感じています。
どうでしょうか?
結論→理由の流れで話す事で話が整理され、理解しやすいですよね。
また、回答が複数ある時には、「ナンバリング法」も有効です。
質問:「強みはなんですか?」
答え:「私の強みは2つあります」
「1つ目は協調性です。なぜなら〇〇だからです。」
「2つ目は最後までやり抜く力です。なぜなら〇〇だからです。」
この様に、回答が複数ある時は、最初に「〇点あります」と伝えてから、一つずつ話す。
こういった伝え方も重要です。
社会人になってからは、上司や、取引先等、いろいろな年齢層、役職の方と商談や面談をすることが増えます。
その際に、こういったスキルを身に付けておくと、相手に不快な思いをさせず、仕事が円滑に進むことに繋がります。
面接官は皆さんが自社に入社した際に活躍できるか、という視点で見ています。
いずれも社会では必要なスキルです。
せっかく面接で何を話そうか一生懸命準備したのに、無駄にしない為にも、話し方のスキルは身に付けておきましょうね。
次回は今回の続きで、
- ・逆質問が全くない
- ・逆質問の背景が分からない
という事例についてお伝えしてみようと思います。
次回もぜひご覧くださいね。