ランニングソーと刃物について
皆さんこんにちは!
当社のランニングソーでは主に部材のカットをおこなっていますが、ただ数値を入力するだけではきれいにカットすることはできません。
今回のテックブログでは、ランニングソーの紹介と、きれいかつ正確にカットするための手法をご紹介します。
これが当社で使用しているランニングソーです。
現在、ホマッグ社(ドイツ)製とシェーリング社(オーストリア)製の2台で運用しています。
今回はホマッグ社製のランニングソーでカットの機構を解説します。
皆さんは鋸(のこぎり)を使ったことはありますか?
もし使ったことがある方は、鋸で木材をカットした時、バリだらけだった経験はないでしょうか?
木材が刃物で切れずに剥けるように逃げてしまうことでバリが発生してしまいます。
ランニングソーでは、バリが発生しないよう、
1. カットの機構
2. 刃物交換
上記2つのポイントがあります。
カットの機構
ランニングソーには、
①主ノコ
②毛引きノコ
の二つのノコが付いています。
これらのノコはそれぞれ逆の回転で部材をカットしています。
主ノコだけでは、部材の下側にバリが発生してしまいますが、逆回転している毛引きノコが先に下側をカットすることでバリが発生しないようになっているのです。
刃物交換とピッチの調整
一日に多くの材料をカットしているランニングソーでは、刃物の消耗も早いです。
刃物の切れ味が悪くなると、切り口が粗くなったり、カケ(製品の一部が欠けてしまうこと)が発生する原因になります。
そのため、一日に2回程度、刃物の交換をしています。
ランニングソーはラフカットの工程ですが、製品によっては完成品の品質に直結することもあります。
その場合は事前に刃物交換とピッチ調整を行っています。
刃物を交換すればすぐ使用できるか?というとそうではありません。
なぜなら、交換した鋸刃は研磨されているので、鋸刃によって若干の厚みに違いが出てくるからです。
交換前の鋸刃と交換後の鋸刃の厚みが異なれば、入力した数値通りの仕上がりません。
そこで、各パラメータを調節しながら、寸法通りに仕上るよう何度も試運転を行います。
「製品が寸法通りに仕上がる」というのはモノづくりにおける必須条件ですが、実際には現場のノウハウと試行錯誤が必要不可欠です。
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