メラフィット誕生の歴史
皆さんこんにちは!
今回の営業ブログでは、弊社製品である低圧メラミン化粧ボード「メラフィット」が生まれるまでをご紹介します。
メラフィットは2012年にSIAA(抗菌製品技術協議会)へ申請、認可登録がされ、抗菌加工のSIAAマークがついた低圧メラミン化粧ボードとして生産、販売がスタートしました。
さかのぼること2009年、弊社は競合他社の抗菌建材に対抗すべく、独自の抗菌建材の開発に着手したのです。
「独自の抗菌建材」開発へ
そのためにさまざまな抗菌剤を試しました。まず、抗菌剤を化粧面にコーティングすることで抗菌性を確保しようとトライしますが、一部の抗菌剤で満足できる抗菌効果は得られませんでした。
また、コーティングが剥がれた際に抗菌効果が失われてしまう欠点も浮かびあがりました。
そこで、「メラミン樹脂自体に抗菌剤を練りこむこと」で抗菌効果が発揮できないか検証をはじめました。
さまざまな抗菌剤を使って検証を重ねましたが、なかなか満足のいく結果は得られませんでした。
原因は、メラミン樹脂に抗菌剤がうまく混ざらなかったことにありました。
これを「相溶性がない」と言います。
相溶性がなければ抗菌性のある部分とそうでない部分が生まれてしまい、抗菌効果が得られません。
メラミン樹脂と抗菌剤を均一に混ぜるにはどうすればいいか
開発陣はメラミン樹脂と抗菌剤についてより深く勉強しました。
その中で、メラミン樹脂が水と相溶性がある点に着目しました。
早速、「水に溶ける抗菌剤」を探すことになりました。
水に溶ける抗菌剤を練りこみ、抗菌性の検証を進めました。
しかし、それでも結果は芳しくありませんでした。
その原因は抗菌剤にありました。
無機系抗菌剤と有機系抗菌剤
一般的に、抗菌剤は2種に分類されます。
「無機系抗菌剤」と「有機系抗菌剤」です。
無機系抗菌剤とは銀やチタンなどの金属原子が含まれる抗菌剤の総称です。
一方、有機系抗菌剤には銀やチタンなどの金属原子が含まれず、炭素結合で成り立っています。
これまでの検証では無機系抗菌剤が使われていました。
しかし、無機系には
・金属特有の色素があり、化粧紙の色柄に変化を与えてしまうこと。
・酸化チタンを代表とする光触媒機能が、メラミンなどの有機物を分解してしまう懸念。
・オフィスなどの紫外線の少ない室内では本来の抗菌効果が得られない(紫外線強度が室外の1/2000と言われる屋内空間には不向き)。
など、いくつかの欠点がありました。
さまざまな抗菌剤を試すなか、展示会で、あるメーカーの抗菌剤に出会います。
その抗菌剤は有機系の抗菌剤でしたが、幅広い種類の菌の活性を抑えることが可能でした。
菌の増殖を抑え、かつ多剤耐性菌をつくらないという製品思想にも魅力を感じ、早速検証を行いました。
「メラフィット」の誕生
2012年、ついにSIAAによる抗菌性が証明され、抗菌機能付き低圧メラミン化粧ボード「メラフィット」が誕生したのです。
その後、2015年にはSIAAで防カビ性の試験法が確立されると同時に申請、認可されました。
2019年には抗ウイルス性の試験法も確立。2015年と同様に申請し、認可されました。
こうして抗菌、防カビ、抗ウイルス機能を持ち合わせた低圧メラミン化粧ボード「メラフィット」は誕生しました。
弊社では、低圧メラミン化粧ボード「メラスパン」「メラフィット」の製造から加工を一貫して行っています。
メラスパンは、使いやすい色柄を選定し、単色・木目柄併せて常時20種類取り揃え小ロット受注にも対応しています。
メラスパンのサンプルは実際に手に取っていただくことも可能です。
サンプルをお送りしておりますので気になった方はこちらから会員登録後、お申し込みください。
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