木口材(エッジ)とは?木口材の種類について解説します
皆さんこんにちは!
テックブログでは低圧メラミン化粧ボードに関する説明や用語解説などをおこなってきました。
まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
低圧メラミン化粧ボードは基材となるパーティクルボードやMDFにメラミン樹脂含浸紙を貼り合わせて一体化させることで出来上がると説明しました。
が、そのままでは側面の基材が見えてしまって見た目もよくありません。
そこで使うのが「木口材」なのですが(弊社では「エッジ」と呼んでいます)、意外にもこの木口材について解説しているブログが少なかったので、弊社で取り上げてみようと思います。
目次
- ・木口材(エッジ)とは
- ・木口材の種類
- ・木口材の比較
- ・まとめ
木口材(エッジ)とは
木口とは、木材を切断した時の断面のことで、『こぐち』と読みます。
木口材とはその木口(切断面)を隠すために使用する建材です。
弊社は厚み・形状・色・柄・材質の異なる色々な木口材を取り扱っています。
次は木口材の種類を見ていきましょう。
木口材の種類
木口材には様々種類があります。
- ・木口テープ
- ・ABS樹脂エッジ
- ・メラミン化粧板(共貼り)
- ・ソフトエッジ(打ち込み)
では、それぞれどんな木口材なのか順に見ていきましょう。
■木口テープ
その名のとおり、木口に貼るテープです。
使われている素材は、ABS樹脂や塩ビ、ダップ樹脂を含浸した化粧紙や木材を薄くスライスしたシートを使用したものなどさまざまです。
一般的に裏面に粘着剤がついていることが多いですが、それだけでは「はく離」してしまう恐れがあるので、基材側にプライマー処理を施すこともあります。
粘着剤がついていない木口テープを木口に貼る際にはゴム系の接着剤を併用しています。
曲面にも貼ることができ、弊社では手作業にて貼り付けています。
■ABS樹脂エッジ
通称ローカン。ローカンとは「ローカンテックス」の略称で、商品名が由来です。
弊社で使用しているローカンのほとんどがABS樹脂製のものです。
色柄や厚みも様々で、1mm/2mm/3mmの厚みが多く、中でも2mmが主流です。
意匠性が高く、色柄が豊富なので、
木口を隠す+木口で魅せる
ことができ、意匠の幅が広がります
ただ、手貼りは非常に難しく、専用の機械で貼ることが多いです。
■メラミン化粧板(共貼り)
表面材に使っているメラミン化粧板(高圧メラミン化粧板)を木口に貼ることもあります。
表面と木口が同じ色柄、素材感で統一されることからメラミン共貼りと表記されることが多いです。
ただ、貼ったときに高圧メラミン化粧板の端部がどうしても目立ってしまうのが欠点です。
■ソフトエッジ(打ち込み)
通常のエッジの他に、オレフィン樹脂やPVCを使って押出成形されたエッジを使用することもあります。多くはT字状(脚付き)になっていて、溝を彫った木口に打ち込んで使用します。
角の丸い厚手の軟質樹脂は思わぬケガの防止にもなります。
木口材の比較
木口材の種類を大きく4つに分類して説明しました。図にして比較してみましょう。
まとめ
テーブル天板に限らず、あらゆる家具で使う素材や色柄は重要なものです。
少し色味や素材が違うだけで雰囲気が変わります。
メラミン化粧板もその例にもれず、木目柄や単色、大理石柄や鏡面仕上げなど、こだわったらキリがありません。
木口材も同様です。
木口材にも様々な種類と色柄があり、木口材一つで製品全体のイメージが変わります。
是非、木口材にもこだわった家具選び、素材選びをしてみてはいかがでしょうか?
これを機会に、まずは自分の家にある家具にどんな木口加工がされているのか観察してみるのもいいかもしれませんね。
弊社では低圧メラミン化粧ボード「メラスパン®」「メラフィット®」の製造から加工を一貫して行っています。
メラスパンは、使いやすい色柄を選定し、単色・木目柄併せて常時20種類以上取り揃え小ロット受注にも対応しています。
メラスパンのサンプルは実際に手に取っていただくことも可能です。
サンプルをお送りしておりますので気になった方はこちらからお申し込みください。
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