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基材の製造工程とJISについて


 
皆様こんにちは!
今回は前回のテックブログでお話しした「基材」の記事の続きです。
前の記事をご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

今回は、木質ボードの製造工程についての解説と、JISとはなにか?についてお話ししたいと思います。

目次

  • ・木質ボードの製造工程
  • ・湿式製法とは
  • ・乾式製法とは
  • ・JISとは
  • ・JIS A 5905 と JIS A 5908
  • ・まとめ

 

木質ボードの製造工程


 

↑木材を繊維状にしたもの。パーティクルボードは小片(チップ)状にする。

木質ボードは原料となる木材・建築解体廃材などを破砕するところから始まります。
パーティクルボードはこの少し粗い小片(チップ)から作られます。

一方、繊維板(ファイバーボード)と呼ばれるハードボード・インシュレーションボード・MDFはこのチップを更にほぐし繊維状にしたものを使って製造されます。

また、工程の違いはありますが、ハードボードとインシュレーションボードは湿式製法で製造されているのに対し、MDFとパーティクルボードは乾式製法で製造されます。
 

 

湿式製法とは


 
その名の通り、木材を繊維状にしたものを、大量の水を使って、紙を漉くようにフォーミングします。
フォーミングラインでは水を下に落とす為、透水性のベルトを使います。
ベルトに挟んで軽く絞った後、ハードボードでは、プレスする際も水を逃がす為に荒い金網に載せ換えます。
なので熱圧形成後には裏面に網目のような凹凸ができてしまうのです。

その凹凸が圧力ムラとなり化粧面にメッシュ模様が付いてしまうため、低圧メラミン化粧ボードに加工するには不向きです。

インシュレーションボードはプレスせずにそのまま乾燥させて成型するので表裏とも毛羽立ち平滑性は得られません。

前回お話ししたように、低圧メラミン化粧ボードにするには化粧紙と張り合わせる基材の平滑性がとても大事な要素になります。

・ハードボードは凹凸が圧力ムラとなって化粧面にメッシュ模様がついてしまう。
・インシュレーションボードはそのまま乾燥させて成型するので表裏とも繊維が毛羽立ってしまう。低密度で柔らかく、加工すると厚みが減ってしまう。
・どちらも強力な接着剤を添加しないので木繊維のはく離強度が得られない。(=剥がれやすい)

以上の事からハードボード、インシュレーションボードは低圧メラミン化粧ボードの基材にするには適さないのです。
 

乾式製法とは


 
原料となる木材をデファイブレーター(洗濯板のような2枚の円盤)で小片(チップ)に加工します。

高温の炉で浮遊させ乾燥しながら接着剤を空中散布して
小片・木繊維に万遍なく付着させたものを、
フォーミングラインに風で飛ばし、撒布堆積させます。

それを熱圧プレスして成型させます。

この乾式製法はMDFとパーティクルボードの製造に採用されている製法です。

デファイブレーターで木材を細かくするのですが、
解繊度合いが緩くチップ状なものがパーティクルボードになり
解繊度合いを進めて繊維状にしたものがMDFとなるのです。

※解繊度合い…木材を繊維束にほぐしていきます。その繊維のほぐれ具合です。

MDFとパーティクルボードはどちらも表面が平滑ですので、低圧メラミン化粧ボード加工用の基材に適しています。
 

JISとは


 
JISとは、さまざまな製品の規格や測定法などを定めたもので、日本独自の国家規格です。JISは、Japanese Industrial Standards の略称で、「日本産業規格」といいます。
つい最近まで「日本工業規格」と呼ばれていました。
令和元年7月1日の法改正によって工業標準化法から産業標準化法へと名称が変更になったことで、日本工業規格から日本産業規格といわれるようになりました。

そして、木質系ボードにもJISは存在していて、JIS規格によって密度や製造方法はきちんと規定されています。
前回のブログでこんな図を使用しました。

上の図で示したように、ハードボード・インシュレーションボード・MDFのような繊維板と、パーティクルボードでJISが分けられています。

ハードボード・インシュレーションボード・MDFは一括して
JIS A 5905として規格が定められています。

パーティクルボードはOSB(配向性パーティクルボード)と共に
JIS A 5908として独自の規格があります。
 

JIS A 5905 と JIS A 5908


 
A 5905 、A 5908 のみならず、JISは大きく3つの分類の規格についてまとめられています。

・基本規格
用語・記号・単位・標準数など、共通事項の規定です。

・方法規格
試験・分析・検査および測定の方法・作業標準などの規定です。

・製品規格
製品の形状・寸法・材質・品質・性能・機能などの規定です。

これら3つの規格から製品の標準化がなされています。

そして、JIS A 5905(2014/09/22 改正、2021/1/14現在)にてハードボード・インシュレーションボード・MDF、つまり繊維板に関する規格が記述されています。

JIS A 5908(2015/12/21 改正、2021/1/14現在)にはパーティクルボードについて記述されています。

つまり、JISが適用される範囲の基準で、繊維板とパーティクルボードは別物だと決められているのです。
主に木材などの植物繊維を成形したのが繊維板
木材などの小片を主な原料として接着剤を用いて成型・熱圧した板がパーティクルボード
このように明確に定義づけがなされています。

JISでは木材を繊維状にするか小片化するかで適用される規格は全く異なるので注意が必要です。
 

まとめ


 
いかがでしたか?
今回は木質ボードの製造方法について簡単な解説をしました。
原料の木材が同じでも加工次第で特性が大きく変わります。

JIS規格についても少し説明しました。
今回の基材に限らず、JISはありとあらゆる製品を規格化しています。
(もしネジや乾電池の形状がメーカーによってバラバラだったら大変ですよね)
身の回りにどんなJISがあるのか、探してみてはいかがでしょうか?

次回は「SIAAについて」です。


 
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